第42回サバイバル・フェミニズム—読書会をしよう
京都・プロジェクトQ主催による読書会のお知らせです。
日時:2008年8月10日(日)12時〜17時くらい
場所:プロジェクトQボックス(ホームページ地図参照)
参加費:200円(場所代カンパ)
参加の制限はありません。当日飛び入り大歓迎!
●次回テキスト
▼『女性の解放』(1869年/J.S.ミル著、大内兵衛・大内節子訳/岩波文庫600円+税)より第1章
▼『三○億の倒錯者—ルシェルシュ十二号より』(1992年/フェリクス・ガタリ協力、市田良彦編訳/インパクト出版会1845円+税)より「尻に憑かれし者たち」第2節、第3節(22〜35ページ)
連絡先:E‐mail=dokusyo@projectq.info 電話=090-3842-8759
ホームページ:http://projectq.info/dokusyo/
《参加者よりのお誘いメッセージ》
「あなたはいいよね」と思ってしまう。
あなたには特権がある、私にはないものを、私が決して持てないものを持っている、と思ってしまう。
卑屈な自分は嫌いだ。
卑屈な自分は醜い。
卑屈な自分は苦しい、悲しい。
上を向いて前を向いて生きていくために、今私がすべきことは何だろう。
(コマツバラヒロミ)
先日こんなことがあった。ある労働組合のセクハラ学習会でのこと。司会者が企画の趣旨を説明する中に、「この世には男と女しか居ないわけで…」というフレーズが。学習会そのものは盛況で、現場からの相談や報告も多数出てきました。そんな中で深刻な状況から質問や意見表明する当事者の時間を奪ってしまうかもしれないと悩みつつも、ほっておくわけにもいかず、所属組合で取り組んだ差別解雇事件の件なども取り混ぜつつ、この世は男と女しか居ないわけではなく、多様な性がある事、そして女性を対象とするセクシャルハラスメントと同じように、あるいはもっと厳しい形で、典型的な性とされない人(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・インターセックスなど)に対するハラスメントがおきていることを確認した。当の司会者も会場の参加者も、素直にそのくだりに問題があったという認識に至ったので、あまり険悪な雰囲気にはならなかったが、改めて「常識」の強大さを思い知らされる体験だった。
「常識」には多くの人がどっぷりと使っている。私も差別解雇事件や読書会にかかわっていなかったら、どの程度の認識だったかははなはだ怪しい。しかも、これは相対的なものに過ぎないのであって、まだまだ私も「常識」に毒されていると考えていたほうが無難だろう。つくづく読書会は貴重な「非常識」空間だ。
運動は続く。それらが「普通」の人を巻き込み続ける限り(そうじゃなきゃいかんのだが)、「常識」との付き合いも続く。自分や他人の「常識」との付き合いも続く。自分や他人の「常識」と時にけんかし、茶化し、向きをずらし、やがて「常識」そのものを置き換えることを妄想しつつ、人生は続く。
(南)
「連続幼女誘拐殺害事件」の宮崎勤さんが処刑された。セクシュアリティを社会運動のテーマとして扱うすべての人にとって大きな出来事だ。
「性倒錯者」とは誰か。宮崎勤さんが有罪だったとして、「私たちは宮崎勤とは違う」のか。
性の自由を求める、と言葉にすれば簡単だが私たちは自由のために何をする用意があるだろう。
かつて私たちの社会でも同性愛者であることは弾圧の対象だった。というより性的な自由は誰にもなかった。セックスは力の行使でしかなく、だから「男根」支配が可能だった。すべての人間が性的な奴隷だったのかもしれない。
家父長制に基づく民法上正しいとされる唯一の関係以外の性を語ることは、暴力支配でないセックスのあり方を提唱することだった。力のコントロールを考え続ける取り組みのスタートだった。自由のために、私たちの欲望を肯定し、規範の強制に抵抗することだった。
さて、問う。クィアであることを誇り常に暴力的な存在である私たちは本当に「宮崎勤とは違う」のか。
『30億の倒錯者』を読むことは私の喜びであり、試練である。
8月が来る。
死刑執行/判決に「またか」と馴れていくことを恐怖しよう。次は自分かと恐怖している死刑囚がこの瞬間生きていることを忘れてはならない。
地球温暖化を名目に「クリーンな代替エネルギー」としてサミットが原発を推し進める意思表示をした。ヒロシマナガサキを、チェルノブイリを忘れてはならない。その恐怖と犠牲を決して忘れてはならない。
8月が来る。
犠牲を容認し、死を美化し、事実から逃避する、私たちの「心の靖国」をもう一度全否定する。
(やかびゆうこ)
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