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エイリアン2

2007年11月30日 01:45 いぬ
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[いぬのえいがひょう] vol.007

エイリアン2 (1986) Aliens


前作『エイリアン』で、リプリーが逃げ延びてから数十年後。

冷凍冬眠状態で宇宙を漂っていたリプリーは、宇宙ステーションに回収され、長い眠りから醒める。

かわいいエイリアンたちのいる惑星はアチェロンと名づけられ、地球の植民惑星となっていることを知り、リプリーはその危険性を訴えるが、惑星からの連絡は途絶えてしまう。

リプリーは海兵隊員たちとともに、再びアチェロンへ向かう。


公開当時、ジェームズ・キャメロン監督は、この映画でリプリーを“闘う強い女”に描いたことで「フェミニズムに理解がある」と評されていました。

同監督の、マッチョ賛美と母性賛美が強い『ターミネーター』が嫌いだったんですが、その意見を聞いて、ものは試しにと映画を観にいきました。


かわいいエイリアンさんは、卵から孵化するとすぐ他の生物の体内に入り込み、宿主の特徴を自身に取り込みながら成長し、機が熟すと宿主を食い破って外界へ出るという生態を持っている。

かわいいエイリアンさんたちは、そのような彼らの生態通りに、宇宙からやってきた奇妙な生物(移民の人間)を利用して成長していた。

ところが、そんな穏やかな自然で生きる彼らの惑星に、宇宙から重火器を携えた侵略者が現れる…。


この映画は、ここから先、残酷描写が延々と続くことになります。

かわいいエイリアンさんたちは身体をぐちゃぐちゃに引き裂かれ、卵は有無を言わさず炎で焼き払われていきます。

かわいいエイリアンさんたちは、それでも諦めずに健気に侵略者と戦い続けます。

しかし、かわいいエイリアンさんたちの命をかけた抵抗も空しく、最後の一匹まで惨殺されてしまったうえに、核攻撃までされてすべてを破壊され尽くしてしまうのでした。


リプリーは残虐きわまりない悪鬼です。激しく気分が悪くなります。

植民地を探して宇宙からやってきた生命体「地球人」が惑星の住民を皆殺しにして、正義を騙る話。

自分たちの種だけが生き延びることが正しいというエゴイズム。

見るに耐えません。


「人類はこの惑星から出ていけ」

至極まっとうな主張をしているにすぎないエイリアンさんたちを悪役として描くこの映画は、嫌いです。


リプリー役のシガーニー・ウィーバーは、この映画の2年後、ルワンダのマウンテン・ゴリラの保護に奔走した動物学者ダイアン・フォッシーの半生を描いた『愛は霧のかなたに』に主演します。

人類の利己主義のために追い詰められる温和な種であるゴリラたちを、身をもって守るダイアンを演じたのは『エイリアン2』の罪滅ぼし…というわけでもないでしょうが、こちらの映画には感銘を受けました。


強い女を描けば「フェミニズムに理解がある」とかいうのは、やめてほしいですね。

男より弱い女がかわいい良い女で、強い女はかわいくない良くない女、と男たちが勝手に決定してきたことを問題にしているんです。

だから、とりあえず強い女も肯定しているだけで、強い女だけが良いといっているわけではない。


フェミニストが闘うのは、かわいいエイリアンさんたちではなく、性差別です。

かわいいエイリアンさんとは闘わないで、おとなしく寄生されましょう。


ところで! そんなことより、いぬかわいいよー! いぬってすてき! わんわん!


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