サイモン・ヒューズ「同性愛者をイランに送り返すべきではない」
3月7日付の英国インディペンデント紙サイトに、19歳のイラン人ゲイ、メフディさんのケースについて、英国自由民主党Liberal Democratics党首サイモン・ヒューズSimon
hughes氏の意見書が掲載されています。英国のLibDemは日本の自民党とは違って、労働党Labourよりも革新的な第三党で、フェミニズム系や左翼系の大学関係者や学生の支持者が多く見られます(翻訳協力:半澤英恵)。
サイモン・ヒューズ「同性愛者をイランに送り返すべきではない」
2008年3月7日(金)
内務省は私の事務所が他のどの国会議員よりも移住や亡命に関する問い合わせをしていることに気づくことだろう。どのケースも重要だが、特に関心を引く申請者もなかにはおり、2006年12月からはじまったメフディ・カゼミのケースもそのひとつである。
メフディ・カゼミは若いイラン人で、初めて英国に来たとき家族とラジャーハイズ(Rotherhithe)に住んでいた。私はかれとその家族を当時から知っている。2006年12月26日に内務省がメフディをイランに送り返そうとした際、かれらが私を訪ねてきたのがそもそものはじまりだった。私はメフディのケースを再検討することにし、その作業が終わるまで退去の実施を見送るよう内務省に要請した。そして強制送還は取り消された。その後メフディはイランに送り返されることを恐れて英国を去った。
去年1年間、メフディはドイツとオランダに滞在し、私たちはEメールで連絡を取り合い、家族とも会っていた。ダブリン協定には、メフディが最初に入国したのは英国だからかれのケースは英国国内で処理されなければならないとはっきり定められている。ここ数週間、私はメフディの帰還に備え、かれが最高の法的アドバイスを受けられるようスタッフチームとともに専門の弁護士と連絡を取ってきた。
私の意見はこうだ。こんにちの政治状況のなかでは、同性愛者をイランに送り返すべきではない。内務省はメフディの亡命却下の決定をもう一度考え直さなければならない。かれのケースが去年国際的キャンペーンやマスコミの注目を集めたことを考えればなおさらである。メフディのケースが示しているのは、イラン政権の冷酷さと、英国がEU諸国とともに拷問やそれ以上のことが待ち構えている祖国に人々を送り返すことを防ぐための一貫した人道的政策をもつ必要性である。
内務省は、同性愛者はおとなしくしていればイランに帰っても迫害を免れることができると主張している。イランでは、おとなしくすることは自分のアイデンティティを否定しなければならないことを意味するのだ。自分の感情に屈することで受ける罰は拷問や死に匹敵することかもしれない。これは明らかにひとつの差別であり、深刻な人権侵害である。迫害の証拠が明らかなイラン(あるいは同様の方を持つ他の国々)にゲイやレズビアンを送り返すのは間違ったことだと、内務省に対してはっきり示さなければならない。
メフディと、かれと同じ状況にある人はすべて、助けを求めればEU諸国が効果的な支援をするということを知っておく必要がある。
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