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「のどを嗄らすのも愛ダホー!」

2008年4月27日 23:19 ミヤマアキラ
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5月17日は「IDAHO(アイダホ)」の日。アイダホポテトの収穫を祝う祭りではない。正式名称は「国際反ホモフォビアの日(the International Day of Act against Homophobia)」である。1990年の同日、世界保健機関(WHO)が精神疾患リスト(DSM-Ⅲ)から同性愛を外したという由来から、2004年8月にフランスの活動家によって立ち上げられた。グローバル・アクションの一環として、この日は世界各国の賛同者たちが呼びかけのアクションを行っている(公式サイトは→こちら)。

日本では2006年に初アクションがおこなわれた。尾辻かな子さん、上川あやさんをはじめとした有志たちが、「国際反ホモフォビアの日」の国内的もしくは国際的な正式承認を求めて外務省と法務省に署名を提出し、マスコミに意見陳述をおこない、街頭キャンペーンを展開した。このときのスローガンは「ホモフォビアにNO!」。

 

ところが、翌2007年には、そのスローガンが「同性愛にYES!」「やっぱ愛ダホー!」へと様変わり。ダジャレはさておき、「同性愛にYES!」というスローガンについては、一部で「それってどーなの?」的に物議をかもした。

 

さて、今年の愛ダホ(すでにIDAHOではない/笑)はいったいどうなるのか? そこで、「やっぱ愛ダホ! Idaho-net.」メンバーのひとり、遠藤まめたさんにお話をうかがった。

 

 

●今年は全国5カ所で同日開催!


——今年は助成金がもらえたと聞きましたが。

 

遠藤:ソニー学生ボランティアファンドですね。去年の開催地は東京と大阪でしたが、今年はもっと開催地を増やしたくて、各地の準備に必要なものをそろえるために助成金を申請しました。

 

——今年は何カ所でキャンペーンをやることになったの?

 

遠藤:横浜、新宿、名古屋、大阪、神戸の合計5カ所です。基本的には、イベント内容や進行の審議・決定は各開催地にゆだねていますが、新宿チームの面々は昨年の経験蓄積があるため、イベント開催に必要な準備のノウハウを各地に伝えるとともに、ブログによる情報発信などの広報活動をとりまとめて行っています。

 

——開催地が増えるとそれだけ連絡や準備で忙しくなるのでは?

 

遠藤:去年は5月に入ってから開催を決めたし、大阪に至っては開催まで1週間もない時点でスタートしたので、かなり大変でした。そういう意味では、今年はずいぶん早くから準備をはじめたし、ある程度要領もわかっているので比較的楽に進められています。

 

去年の愛ダホでは、キャンペーン当日に街頭で読み上げるメッセージが全国から200通以上寄せられました。mixi内につくったコミュニティでメッセージを募集したのは期日の約1週間前でしたが、トピックにレスをつける形でメンバーがメッセージを書き込むと、それを読んだほかのメンバーたちも面白いと思ったらしく、連鎖反応的にメッセージがたくさん送られてきたんです。すごく嬉しかった。

 

200通というのは、2時間の街頭アクションで読める限界の数なんです。体力的な限界もあります。でも、喉をからすのも愛ですから(笑)。今年は全国5カ所でアクションを行いますが、メッセージはネット(メール)で一括して募集しています。

 

アクションの方針や内容は基本的には去年と同じですが、今年は「もっとたくさんの開催地で行いたい」というのと、「同性愛にYES!」というスローガンの代わりに、「多様な性にYES!」で一本化しました。去年集まったメッセージは結局、「多様な性にYES!」という内容のものばかりでしたし、IDAHOが訴えているのは「ホモフォビアにNO!」ですが、「多様な性にYES!」の趣旨にはそのメッセージが当然含まれています。

 

 

●主催が「ご飯」で、各開催地は「おかず」?

——「愛ダホー!」というダジャレ路線は今年も変わらず(笑)?

 

遠藤:変わらずですね(笑)。最初の年は、ほんとに真面目に「ホモフォビアにNO!」と尾辻さんたちがやってたのに、次の年にはダジャレですから(笑)。自分としては、「実はこんなにたくさんの人が『多様性にYES!』と思っているようですが、もしかしてあなたもそうですか??」みたいに、楽しく圧力をかけたりかけられたりして、「なんとなく、気がついたら」「なんとなく、いいんじゃない?」的なところにもっていく作戦なんです。

 

——お祭りをやりながらも、伝えたいメッセージはきちんと入れ込む、と。だれでも気軽に参加できる入り口をつくっておいて、カジュアルにアクションできるようにする、というわけね。

 

遠藤:そうそう! あと、準備をした側だけじゃなくて、その祭りに参加した人が主体的に楽しめるようにしたい。「どんどんやろうぜ」的な。気がついたら、通りすがりの人がマイク持ってしゃべってるとか。

 

——全国5カ所でやる場合、開催地ごとに団体名をつくったりしてるのかしら?

 

遠藤:うーん、ちょっと変なたとえですけど、東京はご飯を用意するから、各地はそれぞれ好きなおかずを持ち寄ってね、みたいな。白米は主食で大事なんですけど、あ、「主」なんて言っちゃいけないな。でも、ご飯はシンプルだからどんなおかずにも合う。だから、各地とも好みのおかずで味付けしておいしく食べてね、と。

 

——よくわかんない(笑)。「主催:Idaho-net(主食)、開催地:大阪支部(おかず)、名古屋支部(おかず)」とかっていうこと(笑)?

 

遠藤:正式名称は「やっぱ愛ダホ! Idaho-net.」なので、「主催:やっぱ愛ダホ!Idaho-net.(主食)、各開催地が素材提供、おかずは持ち寄りで! Idaho-net.の開催地としてやってます」という感じですね。

 

「おかずの持ち寄り」を具体的に言うと、各開催地ともに、「街頭アクションのときに読み上げる一言メッセージを持ち寄る」とか「お祭りに積極的に参加してマイク握ってしゃべるひと募集(人材の持ち寄り?)」というようなことです。「多様な性にYES!」の主旨に沿ったものであれば表現の場を提供するので、どんどん参加してください。

 

——なるほど、そういうことね。では、各地の味がわかるような特色を教えてください。

 

遠藤:新宿はホームグランドです。愛ダホのスタート地点ですから。横浜は、ビミョウに「地元色」が出ています。生活に近いです。自分にとって、新宿は出かけていく街で、都会ですけど、横浜は(地元でもあるので)生活をしている街という側面が強い。イベントの数とか、お店の数とか、2丁目的なコミュニティのあるなしとかで、新宿とはまた違う気がします。

 

——その街に暮らしている当事者としては、街頭アクションに参加しにくい側面もあるのかしら?

 

遠藤:「違和感がある」とは、いわれます。半分冗談かもしれないけど、「いく勇気ないわ~」みたいな。毎日通る街だし。自分は横浜に住んでいるから、その意味では懐かしい場所でもあるし、少し怖いです。母校の近くなので。

 

——まめちゃんは、当日は新宿チーム? 横浜チーム?

 

遠藤:両方です。時間差をつけて開催するので、横浜が終ったら新宿に移動します。移動する際、ボードをもって乗り込む車両は「カミングアウト車両」になるかも……。あるいは「愛ダホ車両」(笑)。

 

愛ダホといえば、今年は神戸がこのダジャレを採用して「愛ダホKOBE」という名称になっています。愛ダホKOBEさんはすごくて、翌日はパレードだし、前夜祭にもトークやいろんなイベントをやりますけど、特に感動したのは、映画上映イベントが追加されたときに、上映本数がなんと「5本」だったことです! HPに載ってました。

 

名古屋は、学生サークルのメンバーさんたちが中心になって、すごく頑張ってくれています。やる気満々、みたいな感じで。

 

大阪は、19歳の子が率先して進めていて、その子を中心に何人か集まってやってくれている感じです。学生が多いと思います。関西パレードに関わったひとたちが去年の大阪IDAHOを支えてくれたので、そのひとたちが今年もヘルプしてくれていると思います。

 

——なるほどー。各地の味付けの違いがちょっとわかってきたー。

 

 

●自分の書いたメッセージが読まれる喜び

遠藤:実は、もっとすごくローカルなところで開催したいんですよ! もちろん大阪や名古屋は素晴らしいんだけど、たとえば福岡とか立川とか浜松とか……。交渉中だった地区は、人手が集まらないという事情もあって、今年は開催を見送りました。ちょっと心細いかもしれないけど、3人集まればどの地域でも開催できると思います。

 

——ホモフォビアが本当に切実に問題なのは、実は地方だったりするんだよね。本人が内面化しちゃってホモフォビアフォビアにもなっているだろうし。都市部と地方の格差をどうしていくかが課題だよね。

 

遠藤:ホモフォビアの問題が、たぶん都市と地方では違うのかなと。助成金が出たので、もうすんごく楽に各地で開催できるくらいに、「チラシと旗は宅急便で送るんで!」「広報は全体でやるんで!」 みたいなこともしたんですけど。あと、本当はやってみればできるんだけど、本人たちができると思えないとか。できる気がするんですけど。

 

——お金の問題ではないのかも。もちろんお金はあったほうがいいけど、情報やネットワークを持っている都市部のひとたちが地方にはたらきかけて顔の見える関係をつくっていくことも大事だよね。そういう場にすら出てこられないひともいるんだろうけど。

 

遠藤:いまって多分、顔を出せないひとがメッセージを書いてくれて、自分たちがメッセージを読み上げる映像をYouTubeで見て、「あ、読んだ~!」「あ、いまのいまの!」みたいな、そういう繋がりかたなんだと思います。本当に読んでるんだな、と実感できるのはすごくうれしいみたいで、去年はそのことをきっかけに地元でサークルを作ったひともいたそうで、それを聞いて自分もうれしかったです。

 

——ラジオ番組に投稿して「読まれたー!!!」みたいな親しみやすさを地道につくっていくことも大事だよね。最後に、言っておきたいことがあればどうぞ。

 

遠藤:各開催地で、まだまだスタッフが足りていません。事前準備を手伝ってくれるスタッフさんはもちろんのこと、当日だけでも手伝えるスタッフさん、お祭りに参加するつもりで、ぜひ応募してください! お待ちしています! 

 

*スタッフ募集、メッセージの送り先、その他のお問い合わせは、idaho_net(at)yahoo.co.jp(at)@に変えてください)までお気軽にどうぞ。

 

【関連サイト】

やっぱ愛ダホ! Idaho-net.

愛ダホKOBE(携帯サイト)

 

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