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レズってすごい! かっこいい!

2008年8月11日 10:03 ミヤマアキラ
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前回のつづきです。なるべくたくさんのアンケートの声をご紹介するため、シライさんがピックアップしたものとかぶらないようチョイスしました。驚いたことに前回のエントリはてなブックマークでも取り上げられております。セクバラ当事者の語りそのものよりも、セクバラと初めてご対面した無自覚ヘテロのかたがたの水際での反応のほうが関心が高いようです。




*注:アンケートの表記には誤字脱字があったり、読み手にとっては不快に感じる表現があります(「レズ」とか「レズ」とか「レズ」とか)が、あえて修正はしていません。というか、文脈的にはけっこう「レズすごい! かっこいい!」な筆致なので、こういう使われかたなら悪い気はしないかも、などとミヤマは楽観的に見ていたりします。それがたとえお世辞であっても、あえて真に受けますよー。

 

 

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その1:レズすごい! レズかっこいい!編

「レズを誇りに思っている二人を見ていてすごく自分を持っている方達だと感じました」

「自分のセクシャリティをちゃんと受け入れて、堂々と生きているというのは、すごくかっこいい生き方」

「自分がレズであることを、隠さずに堂々としているのがすごいと思った。レズであることを自覚したきっかけを聞いて、それぞれ苦労しながら人生を送っているのだと思った。(中略)2人のお話を聞いて、つらいとか、苦しいとかいう雰囲気は全く見えず、楽しみを見つけて、明るく生きている感じがした」

「レズというのを隠さず、それが自分なんだとはっきりと言えることがすごいと思った」

「こういう講義に自分はレズビアンだと言ってみんなの前で喋るのは度胸がいることだと思ってすごいと思いました。逆に今はそういう性への見解がすごく柔軟になっているのだと思いました」

「世間一般では普通ぢゃない事なのかもしれないけど、そのどちらでもない境目にいて苦しい事もある。人の価値観はそれぞれでとらえられるけど、『私はレズビアンだ』と人前で話せる公開できるという(事)がとてもかっこ良く見えて凄いなあと思いました☆☆」

「今日きてくださった2人は自分たちの経験をこんな大人数の前で話せるのはすごいなと思いました。(中略)ちゃんと自分を持った強い人なんだなと思いました」

「ラストフレンズは、毎週かかさずみていてレズビアンの話が絡んでいて興味ぶかかったです。その中の話のるかのような気持ちを持っているかたが身近に来てくださってすごく貴重な話が聞けました。遠いと思っていた話がすごく身近に感じてカミングアウトできてるのもかっこいいと思いました」

 

いきなり手前味噌ですみません。カムアウトしたときに、こういうふうに言ってくれるアライさん(アライアンス:同盟者、支援者)がいれば、当事者にとってはとても心強いと思います。特に、わかってほしい相手に向けてのはじめてのカムアウトは、大勢の前で話すよりうんと不安で、ずっとずっと大きな勇気のいることだから。

 

 

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その2:自分のなかの差別や偏見に気づく編

「二人とも堂々としていて、何か偏見をしている人の方がはずかしいと思った」

「今までは同性愛者に偏見を持っていた。でも、そういう人たちの話を聞く中で、同じ人間で考え方が違うだけで、偏見する事が変だと思った。そんな今までの自分が少し恥ずかしい気がした」

「実際レズビアンの人たちの話を聞いて、自分の性への偏見が大きく変わりました。レズビアンの人をひとくくりにするのではなく、その中でも人それぞれ違うのだと思った。だから今回話をしてくださった方がその代表じゃないと考え、いろんな人の話も聞いていきたい」

「自分が相手(他人)を受け入れようとする時、相手を自分に同化させようと、無意識にしていないかを考えさせられた。差別はしてなくても、同化という先入観による区別、又それに近い半強制行為を行なっている気がしたので気をつけたいと思う」

「外国で同性の結婚が認められたというニュースを昔に聞いた時、『変なの〜』とか思っていたけど、今日の話を聞いたら、認められて当然ではないかと思うようになりました。世の中にはいろいろな人がいるのだから、その人たちの幸せを考えられるような世の中になればいいなと思いました」

 

「レズはすごい」と言われましたが、自分のなかの差別や偏見に気づくこともすごいことです。レズビアンだけでなく、こういう意識を持てたひとたちのビジビリティ(可視性)もぜひ高めてほしいです。レインボーバンドをぜひお買い求めいただきたいです。それにしても、「偏見」とはいつから「偏見する」という動詞になったのでしょうか。

 

 

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その3:まぎらわしくてごめんなさい編

「これから自分が生きてゆく中で、性同一性障害の人に出会うことがあっても、今日の経験を生かしてその人に接したい」

「今まで性同一性障害の人と会ったことがなかったので、きっと、レズ、ゲイの人たちは、ちょっと自分達とは違うな、と思っていましたが、今回のお話を聞いて、異性でも同性でも『愛することは素晴らしい』ということをあらためて感じました」

「僕はレズビアンか性同一性障害の人に出会った事がなかったので、今日話が聞けてよかったと思うし、僕(が)レズビアンか性同一性障害の人と出会った時、今日の話を話したいと思う」

 

ええと、これらの感想は、ミヤマがまぎらわしい自己紹介をしたせいですね。レズビアンのビジビリティ(可視性)を高めるためにそう名乗ってはいるけれども、もともとは性愛対象のことよりも性自認に揺れがあったこと(「自分が男か女かわからん」みたいな)を話したり、短髪で化粧もしないしナベシャツのうえにメンズの服ばかり着ているから、傍目には性同一性障害だと思われるかもしれない、と話したことが原因です。

 

まぎらわしくてすみません。でも、わたしはもともと、あまり自分がこの星の住人だという気がしていなくて、よその星からフィールドワークしにきている感覚で、「えっ、この星に『性別』とかいうルールがあるなんて聞いてなかったよ!」という感じなのです。

 

 

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その4:性別ってなんなのよ編

「男性でも女性でもどっちでも好きになると聞いて、不思議だなと思った」

「人生を生きていく中で好きになる人の性別が変わったり、自分自身が違う性別に目覚めたりする事に驚いた」

「個人によって性的指向とゆうのは全然違うもので、レズビアンやバイセクシャルやストレートなどはっきり分けれるものではないのだと思いました」

「今日の話を聞いていて、『男と女』の違いは何だ? ということを考えました。もちろん、生殖器は違います。そうではなく、内面で。染色体がなんちゃらとかじゃなく、男と女は分けることができる? うーん、分かりません」

「男性・女性という性の区別がない恋愛のカタチもあるのだなと思った」

「レズビアンとは、自分が女性であると自覚していて、かつ相手が女性であると思っていたけれど、自分(*引用者注:これはミヤマのことでしょう)はグレーだと言っていたので、全てがそういう場合ではないのだと思った。ストレートの女性であると思っていても出会う相手によって可能性がひらけたりする」

「自分はストレートだと思っていても、レズビアンの人を前にしたら、新しい感情が芽生えることもあるというのを知って、どの人にも色んな可能性があると思った」

 

まぎらわしいうえに、みなさんの性別観まで攪乱させてしまったようです(しめしめ)。こういう攪乱を怖れるかたは、わりと同性愛嫌悪に傾きやすいのではないかと思いますが、攪乱されたことを言明できる柔軟さや率直さは貴重ですね。これは秀逸な授業の積み重ねのおかげではないでしょうか。

 

「100%女性を好きになるわけではないということをきいて少し驚きました。こういう場合、男性はどういう立場になるのでしょうか」

 

質問の意味がいまいち汲み取れていないのですが、性愛対象を性別で選んでいないわたしとしては、「オレは男だ」的にいきがることはマイナスポイントだとすら思っていたりします。

 

「今回、この話を聞いて自分の中での性別という概念が完全に壊れました。このような授業が何の意味ももたなくなるような世の中がくれば良いなと思います」

 

壊れましておめでとうございます。わたしもそういう世の中がくればよいなと思います。

 

 

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その5:レズビアンでよかった編

「『レズビアンで良かったと思う点』という質問に対して『男の人に頼らず生きている事がうれしい』と話されている姿を見て、すごく意志の強さのようなモノを感じました」

「男性に頼らないで生きていくことの良さがあると聞き、なるほどなと思った」

 

これらもわたしの発言を受けてのご感想です。こういうコメントは、レズビアン当事者にはあまりにも当たり前でピンとこないかもしれませんが、ある種のヘテロ女子にはすごく共感されます。性愛の対象が男性であることと、その男性に自分の人生を預けることは違うのに、まるで地続きであるかのようにレールが敷かれていますからね。

 

「レズの人達が男の人と共に生きていく事が正しい事ではないと思っている事は、少しさびしく感じた。頼る事は、別に悪い事ではないと思う」

 

「共に生きていく」ことと「頼ること」は別物ですね。お互い別々の車を運転しながらでも一緒に走ることはできますが、助手席に乗せられると、自分の意志で自分の行きたいところには行けないのですよ。「免許なんか取らなくても、僕が乗せてあげるよ」というのは、優しさではなく束縛なのです。

 

「女性、特にキャリアウーマンと呼ばれる女性に多く見ることができる『男性に頼ることが嫌と思う』。このことは、私は女性ではないが、世間の女性の共通の潜在的な意識であると思える。レズビアンの人達はこの問題を解決した、ある意味充実した女性であると感じた」

 

ものすごく評価されてます。恐縮です。

 

 

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その6:意外とちゃんと伝わってて安心しました編

「出会いがあれば別れがある。誰かと一生一緒にいるという理想はあってもいい。しかし、新しい出会いをするには、別れが必要だという考え方、とても感動しました。一生とか考えると苦しい気持ちになる。これはプレッシャーになって苦しくなるのではないかと感じました」

「ミヤマさんの『今の環境と別れないと新しい出会いは出来ない』という言葉に感動しました。行動しなければ結果につながらない。ミヤマさんの言葉を胸に就活がんばります」

 

確か、「一生ひとりのひとを愛しつづける、ともに生きることってどーなの?」的ご意見あるいはご質問を受けて、わたしが応えたことに対するご感想。

 

生きるということは生成変化のプロセスを経るということなので、生まれてから死ぬまで、スピードの違いはあれど、わたしたちは変化しつづけます。心境が変われば生活環境も変わりうるし、環境が変われば周りを取りまく対人環境も変化します。「生まれるのはいいけど死ぬのはいやだ」「出会うのはいいけど別れるのはいやだ」って思うかもしれないけど、そうは問屋は卸さないのです。生まれたからにはいつか死ぬし、出会ったからにはいつか別れます。不老長寿って憧れますか? わたしはぜんぜん。いつかこの星からおさらばするときがくる、ということは、わたしにとっては絶望ではなく、希望です。

 

……というようなお話を、学生さんたちに伝わるんだろうかと心配しながらベラベラしゃべったのですが、予想以上に伝わっていたようです。

 

 

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その7:番外編

「結婚ができないのは残念だろうなぁと思った」

 

確かに残念がっているかたがたもいらっしゃいますが、わたし自身は原始仏教の観点から結婚には非賛同的です。ほかのかたがたの結婚を阻止したり批判したりはしませんが、たとえ同性婚が国内で法制化されたとしても、わたしがその制度を利用することはまずないと思います。

 

「子供が欲しいと思った時はやはり人工授精になるのですか?」

 

国内の精子バンクはシングル女性には利用不可ですから、子どもをつくるとなると原始的な人工授精法になるかもしれませんね。しかし、必ずしも自分の遺伝子を受け継ぐ必要を感じているひとばかりではありません。産みの親によって育てられなくなった子を養子として育てたい、という声もけっこう聞きます。

 

「ゲイはきたないと思うが、レズはきたなく感じない。私の知り合いでレズがいます。でもとても良い子です」

 

なにをきたなく感じるか感じないかは個人の感覚なので否定しませんが、「きたない」と感じるから差別してもいいのだ、とは判断しないでください。そして、できることなら、きたなく感じる感覚そのものを、もう少し掘り下げて考えてみてほしいです。レズの知り合いはいるけれど、ゲイの知り合いはいないということでしょうか。だとしたら、具体的に身近な存在ではないから、マスコミなどの二次的な情報によってイメージが形成されている可能性はないでしょうか。

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コメント(1)

tibimama :

アンケート、おもしろいですね。
素直といえば素直で、だから、いろいろこぼれてきていて。

アンケートに対するコメント・回答がすごくいいですね。

このコメント・回答をアンケートを書いたひと全員に返して、また、レスして~~、って深めて行けたらもっと面白いなぁ、って、夢想してしまいました。


>「ゲイはきたないと思うが、レズはきたなく感じない。私の知り合いでレズがいます。でもとても良い子です」

「きたない」かぁ、「好き:嫌い」でも「良い:悪い」でもなく、「きたない:きたなくない」なんですね。すっごく、生理的な表現なところに、きっと意味があるのでしょうね。
「でもとても良い子です」ですか。
「でも」じゃなく、といって、「だから」や「なので」でもなく、「そして」になったらいいなぁ、なんて思ってしまいました。

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