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ルーカス・シルヴェイラLucas Silveira

2009年9月16日 23:37 ミヤマアキラ
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[ほんじつのDelTubevol.23

ルーカス・シルヴェイラLucas Silveiraは、トロントのオルタネイティヴ・ロックバンドThe Clicksのリードボーカル/ギタリストをつとめる、オープンリーのトランスジェンダー。The Clicks2007年4月に『Snakehouse』をリリースしてメジャーデビューし、同年夏にはシンディ・ローパーの「True Colors’ Tour」に参加。このツアーにはThe GossipIndigo Girlsなども参加している。ツアーの収益はHuman Rights CampaignLGBTコミュニティのサポート団体に寄付された。




 

 

*以下はLucas Silveira Interviewからの抜粋&適当な翻訳。

 

声をダメにしたくないのでテストステロンは使っていない。トランスのシンガーを何人か知っているけど、かれらが言うには、ちゃんと歌えるようになるには長い時間がかかるし、それは以前の歌声と同じではない、と。正確な声のコントロールを取り戻したという話を聞いたことはない。

 

でも、自分のとった選択のおかげで、トランスたちを見る目がかなり変わった。ぼくはテストステロンを受けられないので、トランス男性としては見られていないと思う。男性の外観を持っていない、毛深くないし、身体が違う。

 

トランス男性の友人と面白い話をしたことがある。かれはトランスになるのを止めた。「もしテストステロンを使ったら、自分はトランス男性には見えなくなると思う」って言うんだ。それで、だれもが自分を男として扱うこの世界を歩くことと、多くのトランス男性がもう達成したんだと感じるような男性特権を獲得することについて、すごく考えさせられた。

 

ぼくはメインストリームに出ていくトランスコミュニティの声のひとつでもあるし、自分みたいな男もいるんだって思ったから、そのことについて考えはじめた。ぼくたちは本当に中間にいる男なんだ。胸は取ったけどテストステロンはしない。ほんとのことを言うと、いずれしたくなるかもわからないけど。いまの自分がとても居心地がいいんだ。



 


 

*以下はRockin' Out Interview: The Cliks' Lucas Silveiraからの抜粋&超意訳。

 

4歳のとき、「どうして自分にはペニスがないんだ?」と思った。それからは長い混乱の歳月をすごした。ぼくには精神的な問題があって助けが必要なんだと思っていたけど、だれにもそのことを言えなかった。ぼくが住んでいたトロントの郊外は保守的なところだったし、クィアな人物は一人も知らなかった。多くのトランスたちは同じ経験をしている。子どものころの自分にはそういう知識がなかった。

 

トランスについて、あるいは「トランス」という言葉を初めて知ったのは「Geraldo Rivera Show」(1987年〜1998年までアメリカで放映されたトーク番組)だった。ヒゲを生やした男が登場して、「この男性は生まれたときは女性だった!」ってやってたのを覚えている。「なんてこった! あれはぼくだ」と思った。それが14歳か15歳のとき。

 

それから、ブランドン・ティーナのことを知った。かれの恋人と母親がテレビで、かれが殺されたことについて話していた。ぼくはすっかり震え上がった。トランスは化け物扱いされて殺される。その道に進んじゃいけないと思った。傷つくだろうし、死ぬかもしれないから。それで、ぼくはレズビアンとして生きようと決めたんだ。

 

でもおかしいよね。いつもストレートの女性とばかり付き合ってきたんだ。「私は同性愛者じゃないから、なぜあなたに惹かれるのかわからない!」って言うような。「うん、ええと、ぼくもレズビアンじゃないから、どうして君に惹かれるのかわからないよ」って。混乱してた。自分がレズビアンとは思えなかった。かのじょたちといても、自分がレズビアンになることは結びつかなかった。

 

それからセラピーを受けはじめた。本当にしんどかったから。そのころちょうど6年半付き合ったひとと別れて、自分に自信がなくなっていた。無意識のうちにやっていたのかどうかわからないけど、セラピーに行って話しはじめたら、うっかりカムアウトしちゃったんだ。自分が何者であるかを把握しようとするーーそれがセラピーの意味じゃないかな。それがうまくいったんだ!

 

うちの家族はめちゃめちゃクールだったよ。ぼくに関する多くの奇妙なたわごとに耐えなきゃならなかった。そもそもぼくはミュージシャンでしょ。ロックンローラーやってる子どもを持つこと自体が問題だからね。ママもパパも驚異的だよ、ぼくは二人に二回もカムアウトしなくちゃならなかったんだもの。



 


 レズビアンだと言ったのは17歳のとき。10代の生活全体は、女の子たちのなかにいたーー性的に目覚めてからも。ついにぼくは両親にあてて手紙を書き、それを兄に渡し、「ママとパパに渡して」と言った。二人のところへ行って「私はレズビアンなんだ!」なんて、どうやって言えばいいのかわからなかった。子どもには辛いことだよ。両親はぼくのところにきて、ぼくを抱きしめて「愛してるよ」って言った。「私たちが知らなかったと思う? それよりお兄ちゃんのドラッグ癖のほうがずっと心配! 大丈夫よ」ともママは言った。びっくりしたよ。

 

二回目はそれから2年後。トランスの友人が何人かいて、うちの両親に会ったこともあった。ぼくはママに、「友だちのだれそれ、知ってるよね? ぼくもあいつと同じなんだよ」と言ったら、「そうね、ちょっとそう思ったわ!」だって。「どういう意味? ママはなんでもお見通しだね!」って言ったよ。

 

それでいて、ママは保守的なポルトガル人女性だから笑っちゃうよ。「あんた、あたしが知らないと思う? あたしはテレビも見るし、本も読むし、雑誌だって見るよ!」って言うけど、それでも両親はやっぱり保守的だから、困難もある。だから、ぼくを新しい名前で呼ぶのはちょっと難しいし、いまだにぼくのことを「彼女は」って言う。でも二人とも努力してるし、いまのぼくが望むのはそれだけ。

 

ぼくは自分の望みがなんなのかすぐにわかるから、そのために行動するし実現もする。ぼくはトランジションの困難を通過している。胸の切除はしたし、それが自分にできる限界。唯一の難点は声だね。外見も課題かな。女性みたいに扱われるーー特に「代名詞」でね。でも、君がぼくと同じ道を選ぶなら、君はそれを受け入れることを学ぶんだ。

 

(「あなたにとってデートは困難なこと?」と聞かれて)いや、全然。たくさんのトランス男性と話をしてきたし、本当にクールで新しいコミュニティがトロントにある。そこにはトランス男性を好きな女性たちがいるんだ。彼女たちをtranny chaser(トランス好きな人)とかなんとか呼ぼうと、ぼくは彼女たちの味方だよ。だって、ぼくみたいな人たちが恋人を得られるんだから!

 

(「いまの自分の身体についてどう思うか?」という質問に対して)だれでも自分の身体について悩みを持っていると思うーートランスだろうとそうでなかろうと。ぼくの望みはねーー腹筋運動をして腹の肉を取りたい(笑)。でも、だいたいのことろ、朝はとても気持ちよく起きられるよ。特に胸の手術をしてからはねーーぼくにとってはそこが重要。そこを通過してカムアウトすれば……ほんと幸せ。もうそのことを考える必要がない。

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コメント(2)

mme_e :

初めてうかがいましたら、いきなり最初のページに
 とても懐かしいアリックス・ダブキンの記事と
 胸を焦がし中のルーカス・シルヴェイラの記事の
両方を!発見し嬉しくなってコメント差し上げています。

今年4月のThe Cliksのショーに行きました。
歌ってるときは激しいのに、サイン会では控え目で思慮深く
とても素敵でした。

これから他の記事も拝読いたしますね。
ありがとうございます。

>mme_eさま

コメントありがとうございます。
アリックスとルーカスをすでによくご存知とは、お見それいたしました。

The Clicksをナマでご覧になったとは! うらやましすぎます!

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